仕事・私生活で悩み事を引きずってしまったり、人に会うと疲れる事が多い…。
もしかすると、HSPという気質なのかもしれません。
心理学の世界では、繊細な心を持っている人をHSP(Higly Sensitive Person)と呼び、この性格が原因で生きづらさを感じる、という人も少なくありません。また、人間関係で悩む事が多い方は、もしかすると自分はHSPなのではないか?、と気になるのではないでしょうか。
そこで、こちらの記事では…
- 自分がHSPなのか気になっているという方に向けて
- HSPの特徴
- HSPの簡単な診断方法
- 自分がHSPだと分かった上で、どうすれば生きやすくなるか?
上記の内容を解説します。
本記事は2部構成とし、1部はHSPの特徴と診断方法、2部は周囲の鈍感な人たちとの付き合い方、繊細な自分との付き合い方について解説します。
HSPの特徴とは?
冒頭にも解説した通り、HSPは繊細な心をもつ性格の人たちの事を定義する際に使われる言葉で、主に心理学の世界での用語が一般に広まってきました。
現代社会では、外向的でタフな人たちが「健康的で価値がある」と見なされ、HSPのような繊細な人をマイナスに捉えられ、その結果として生きづらさを感じる場面が多かったと思います。
一方、HSPの気質を持つ人には、外向的でタフな人には無い長所があるのですが、それを見落とされてしまっています。そこで、まずは見過ごされがちなHSPの長所を挙げ、次に目に付きやすい短所をそれぞれ5つ紹介します。
長所①:物事をゆっくり深く、多角的に考えられる
長所②:共感性が高い
長所③:直感力、想像力豊かで、内的生活が充実
長所④:非常に慎重で危機管理能力が高い
長所⑤:誠実かつ責任感がある
短所①:人の顔色をいつも伺ってしまう
短所②:自己評価が低くなりがち
短所③:自分自身に高度な要求
短所④:罪悪感と羞恥心に苛まれる
短所⑤:恐怖心を感じ憂鬱になりやすい
なお、HSPの短所に深く関係する性格として、マニピュレーターという性格を持つ人が一定数存在します。
マニピュレーターについて知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
自分がHSPか診断する方法
記事の前半では、HSPの特徴について解説しました。
後半は、自分がHSPかどうか診断するテストを紹介します。テストの方法として、類型論と特性論の2つがありますので、それぞれ解説します。
類型論
類型論の原文は英語になりますが、日本語で置き換えた簡単なテストを以下に記載します・
上から自分がA or Bのどちらになるか選択していき、最後に自分の数字がどれになるか、確認してみて下さい。
類型論テスト
テストの結果
- 擁護者気質
- 人口の40~45%に相当
- 社会の仕組みに関心があり、コミュニティの担い手として、それを維持する事に貢献
- 職人気質
- 人口の30~35%に相当
- 自由と創造に関心があり、人々が人生をエンジョイできる何かを創り出す
- 合理主義者気質
- 人口の5~10%に相当
- 科学に関心を持ち、自然の秘密を解き明かしたり、新しい技術を開発することに長けている
- 理想主義者気質
- 人口の10~15%に相当
- 人間に関心を持ち、人の潜在能力を実現することや、人を助けることに長けている
- HSPの性格が多い番号
- 1番多い:⑧の理想主義者気質・内向型
- 2番目に多い:⑥の合理主義者気質・内向型
- HSPの相性の悪い番号
- ⑤の理想主義者気質・外向型
- ⑦の合理主義者気質・外向型
- HSPの最も相性が悪い番号
- ②の擁護者気質・内向型
- ④の職人気質・内向型
- 互いに惹かれ合う番号(真逆の性格)
- ①の擁護者気質・外向型
- ③の職人気質・外向型
互いの相性は、ジョン・ビービの性格論を参照しましたが、相性の悪い番号は同じ気質であっても外向型の人、最も相性の悪い番号は同じ内向型であっても感覚型の人となりました。逆に、自分と正反対の感覚型で外向的な人は惹かれ合うという結果でした。お互いに自分に持っていないものを持っているので、惹かれ合うという事でしょうね。
特性論
- ビッグファイブ
- ストレングスファインダー
上記の2つは直接的にHSPと診断してくれるテストではありませんが、前半の特徴からHSPがどうか判断できるテストになります。
ビッグファイブ
- 心理学における人の性格を究極的に突き詰めると5つの次元に統合されるという理論
- 分析方法が言葉の関連性に基づくため、WEB上で質問文から性格を分析する性格診断では最適
- 性格は、外向性、協調性、誠実性、神経症傾向、開放性の5つに分類される
- 代表的な診断テストサイト
ストレングスファインダー
- こちらの記事でも紹介しているが、自分の強みを知るオンライン型の才能診断ツール
- 回答結果から34の資質が順位付けされ、上位にあるものが自分の強み
- テストサイト
まとめ
今回は、HSPという性格の5つの特徴と簡単な診断方法を解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?
- HSPは感覚が敏感な人で、感受性が高い
- 新たな可能性や大小さまざまな問題の解決策を思いつくのが上手
- 人の顔色を伺ってしまい、自尊心が低い
- 理想または合理主義者の内向型にHSPが多い
この記事をご覧になっている方は、
HSPの特徴、診断した結果自分がHSPである事は分かった。
じゃあ、どうすれば生きやすくなるの?
上記の疑問が湧くと思います。こちらは、第2部で周囲の鈍感な人たちとの付き合い方、繊細な自分との付き合い方について解説します。
最後までご覧いただき、ありがとうございました!
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