仕事の失敗から立ち直れない…。
失敗は創造力を養えるので、落ち込む必要は無いですよ!
仕事に失敗はつきものですが、上手く付き合っていけば後々の致命的な失敗を未然に防ぐことができます。
- この記事を読むことで、失敗したときの分析方法が分かります
- 失敗にはメリットが沢山ある
- 失敗には良い失敗と悪い失敗がある
- 失敗原因には構造がある
本記事の結論は…
失敗にも、個人の失敗なのか、組織の失敗なのかで対策が変わります。本記事では個人の失敗に焦点を当てます。
日本人は失敗からの学び方を教えて貰っていない
人類は、失敗から新技術や新たなアイデアを生み出して社会を大きく発展させてきた歴史があります。なので、本来、失敗へ真正面から向き合い、真摯に学んでいく姿勢は、個人としても集団としても大きく成長できるチャンスです。
一方、現代の日本において失敗は…
上記のようなマイナスイメージが強く、失敗を怖れるあまり何一つアクションを起こせない文化が醸成されています。
そこで、まずは失敗にはどんなプラス面があるのかを見ていきましょう。
失敗のメリット
失敗しない事のデメリット
そもそも失敗とは何か?
失敗の定義
- 当初設定した目的を達成できない事
- 自分の行動で、望ましくない&予期せぬ結果が発生する事
失敗を改めて定義すると上記の2つになり、失敗の中には良い失敗と悪い失敗が存在します。
良い失敗
良い失敗の例として、コメット機の墜落事故は金属疲労の知識化に成功し、人類の発展に繋がった一件だと言われています。
起こったことは最悪の事態ですが、この事故で「飛行機は危険で運用を廃止すべきだ」とならず、問題解決に進み、原因を知識化できたのは良い失敗と言えます。
悪い失敗
悪い失敗の例として、雪印集団食中毒事件が挙げられます。この集団食中毒を発生した直接原因はずさんな衛生管理とされていますが、その背景には、
①労働基準法を全く無視した過酷な労働の存在
②会社は業績のみにとらわれて上司は保身に徹し、一番大事な衛生管理が最後の最後
となっており、世間に大きな影響を与えました。
上記の失敗は組織怠慢に分類される失敗で、悪い失敗になります。
失敗原因は6つの階層からなっている
失敗学によれば、失敗を分類すると、下記のようなピラミッド構造になっています。
上に行けば行くほど社会性の強い失敗となり、知識化できない悪い失敗が多いと言われています。ただし、各階層で問題が無くても起こる失敗は未知との遭遇になり、これまで人類が経験したことの無い失敗になります。
未知の遭遇は科学的に検証して解決すれば失敗原因を知識化でき、人類の進歩に繋がる良い失敗になります。
下は個人性の強い失敗で、知識化できる良い失敗もあれば、知識化できない悪い失敗もあります。
①無知
②不注意
個人の性格によりますが、責任感や共感性が強い人は相手に斟酌して申告できなかったり、申告が却下されたら自己犠牲に走る場合があります。
しかし、ここで自己犠牲をして致命的な結果(自分もしくは他人)になるくらいなら、絶対に止めた方が良いです。
そもそも、失敗している人には何らかの心理的背景があり、それが不注意などの失敗に現れます。しかし、そういう相手に非難や罵倒で応じるのは失敗の構造を全く理解できていません。
また、非難で応じる人は元々失敗への寛容度も低く、失敗から学ぶ文化が醸成していないため、組織として成長できず、隠蔽体質になっている可能性があります。
そのような環境からは一刻も早く逃げる事をおすすめします。
③手順の不順守
④誤判断
⑤調査・検討不足
参考文献
今回、ブログ記事を書くに当たって参考にした文献を2つ紹介します。
いずれも失敗に対する考え方に大変参考になりました。特に失敗に対するマイナスイメージが強い若手社員に、それを払しょくするためにどういう教え方をするか考えるための教科書として、今後何度も使っていくつもりです。
失敗学のすすめ
失敗の科学
まとめ
今回は、仕事で失敗したときの学び方について解説をしました。
- 失敗には創造力を養うなど多くのメリットがある
- 失敗には良い失敗と悪い失敗がある
- 失敗には階層性・分類がある
- 個人の失敗でも分類に応じて対策をする
失敗をした瞬間は大変心にくるものですが、自分の体験として記憶に刻み込まれるので、そこから学べることが非常に多いです。
失敗を克服すると言いますが、失敗は困難でも打ち勝つものでもありません。
失敗は、学ぶもの、学問するものと捉えれば、失敗に対してプラス面に目を向けられ、上手に付き合っていくことができるのではないでしょうか。
また、関連記事として、質問されると黙り込んでしまう原因とその対処法について知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
最後までご覧いただき、ありがとうございました!
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